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にっき
日記
宮本 百合子
11 一九二五年(大正十四年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 35,462 字 · 72 页
二月二十二日
二月二十三日
かえったら、しょぼくない風で机に向って居た。やがて元気になり、夕飯の仕度をしてくれたが、おそくまで起きて居たのでおなかを減し困った。Y、万国史、自分、「ゲエテとの対話」。
二月二十二日(日曜)
朝いつまでもひどく静か。起きて見たらば深く雪が積って居た。猶盛に降って居る。ホテルのロランジ氏のお弟子の音楽会へ行く人が沢山はあるまいと気の毒に思った。
夜、Yにロシア語の稽古をして貰う。段々アルファベットだけも親しくなって来た。
Yはロシア語の万国史をよんで居る。
二月二十三日(月曜)
山内封介氏ロシアに立つ。今日小石川にかえる予定だったのだがいやになり、やめ、のりを大塚の大屋にやって様子をきかす。二十六日にはすっかり修繕すむという。もう少しで引こせ落付くと思うので、なお意志よわくなるのだ。夜東京駅まで送る。かえりに神楽坂を散歩し、あのうまいスシやを見つけたが居ず、間に合わせに別のを少しつまむ。かえってから、ロシア語。Y、万国史、イジプトのところをよみよみ教えてくれる。この頃「ゲーテとの対話」を(第二巻)よんで居る。色彩論についてあの偉大なゲーテが神経質になるところ、その他面白い。