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にっき
日記
宮本 百合子
11 一九二五年(大正十四年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 35,462 字 · 72 页
十月十六日
十月十七日
十月十八日
十月二十六日
彼方から、興聖寺の方を見た方がよい。樹木と山があるから。
平等院、春の印象、感じを強めた。――直観の美が何か足りないものを感じるという。――
かえりに桃山に廻り中井氏に泊る。
少し川風がさむすぎたと見え、二人とも喉が変。特にYは。
〔欄外に〕
中井氏へ泊る。中井氏を私はどうも大してすきになれず。Yをひどくなめてかかりデリカシーを欠いたものの云いようをするのがいやだ。Yの真心を認めず、いつも冗談という風なの。それは勿論Yにも責任の半はあるが。
十月十六日(金曜)
中井氏の家は〔以下空白〕
かえりに図書館と、物産陳列場で川島氏と二科で一寸目を牽いた里見氏の展覧会を見た。本野精吾氏に会う。川島氏の絵はおだやかだが、水などの描き方によいところあり、一つ欲しいと思う位。
十月十七日(土曜)
Yのかぜひどし一日家居。
十月十八日(日曜)
植物園にゆく。
十月二十六日(月曜)
土田さんのところに出かける。簡単な道を下らないところで迷って困った。安藤さんも来て居。愉快ではあったが、何だか少し、寸法の合わないようなところもあり。生活の話だけ。土田氏という人、まるで無勘定なので、高嶺家の厄介になり、その点夫人つらいこと、又、高嶺氏の長兄、新しい夫人と外国で暮し、家の三人の子供には余り愛のないことなど。