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にっき

日記

宮本 百合子

12 一九二六年(大正十五年・昭和元年)

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 25,679 字 · 52 页

青空文庫

一月九日

一月十日

一月十一日

一月十二日

汽車の中にも面白い男が居た。正月の旅行はそのような点面白し。

一月九日(土曜)

昨夜は汽車弁当ですまし、女中のないところにかえって来たのだから、今夜はゆっくり家で食事をしたいのに、自分林町のおよばれでホテルに出かけた。石橋夫婦子供が客。

石橋夫人。平凡人。ひどい平凡人で、沢山描かないと云って小言を云う。彼のように生産的でもそういう不平をきくなら、他の人であったらどうだろう。

Artist's life is not easy in anywhere.

という。少し説教してあげたい位であった。

十一時頃かえり、門明かず困って居ると、Y、かえって来。丁度よかった。花の茶屋というのに、秀雄と行った由、ほろよいで愉快そうであった。

一月十日(日曜)

今日は二人でエンジョウイしようとして外出。

一月十一日(月曜)

自分、湯ヶ島から少し引きかけの風邪よろしくなく、とても工合がわるい。

熱はないのだが頭重く。床につく。

一月十二日(火曜)

Y、湿布などしてくれたので、(昨夜)少し工合よくなった。然し力なく、弱さを感じ。床に居る。

ひる間、一寸二人でカルタをする。自分この頃カルタがすきになり、じきしたい。