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にっき

日記

宮本 百合子

12 一九二六年(大正十五年・昭和元年)

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 25,679 字 · 52 页

青空文庫

四月九日

四月十日

四月十二日

四月十三日

四月十四日

四月十五日

四月九日(金曜)

英男、東京高等の入学試験を通った。父上よりハガキにて通知。大いによろこぶ。

「役の行者」、初めて築地小劇場にて上演。ひどく評判よし。青山の役の行者。行ったが、満員で入れず。シネマギンザにゆき、ヤンニングスのラストマンを見る。ヤンニングスの厚手な、暖みのある、而して単純な心の老爺よくやって居た。ヤンニングスだけで見せるものだ。

四月十日(土曜)

三宅さんに送る小説十二枚終る。

「秋の反射」。

四月十二日(月曜)

『日日』にて、A、再び結婚したことを知る。

四月十三日(火曜)

英男、国男、スエ子、春江、モヤー、自分。集って家で夕飯をたべた。英男の御祝のため。

今日は自分達が始めて一昨年、野上さんのところで会い、自笑軒へ行った記念日だ。早いもの。もう足かけ三年になった。あの時はもう単衣羽織を着て居た。今年は寒い。

四月十四日(水曜)

この頃の風には閉口。

アミノ、モヤーの古い西部という友達。夕方、とし子、H、Y、S、なので、Y、家で食事をするのをいやがり、三人で出かけ、海市によってから甚兵衛。

銀座を歩く。

実にひどい、さむい風。

四月十五日(木曜)