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にっき
日記
宮本 百合子
04 一九一七年(大正六年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 37,447 字 · 76 页
三月五日
三月七日
〃 万年筆 6 000
〃 旅行用インク 500
〃 原稿紙
〃 吸取紙
〃 ノート 800
〃 紫鉛筆 050
三月五日(月曜)
風が大変に強い。着物を買いに行かなければならない。すえ子さんが工合が悪いので、母様は頭を結うことも出来ない。おなかの工合が悪いのだそうだ。華子のことがあるので、母様は少し臆病になって被居っしゃる、お気の毒だ。千葉先生へ手紙をあげるのだが、気が落着かないので書けない、夜にでも仕ようと思って居る。旅行をしようと思って居ると、心が落着かない。今日の新聞で岩越が危険なことが又報ぜられてあるので気が気でない。石井柏亭氏も御いそがしいのだろうか、図案はどうなったかしらん。ゾラの「生の悦び」は訳が悪くていけない。
三月七日(水曜)
母様が同級会でおるす。午後三時少しすぎから、千葉先生に御目にかかることになって居るので、出かける。どうかして、時間を早く出すぎたので、中村屋で買物をし、青木堂によってパウダーを買って来る。