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にっき
日記
宮本 百合子
04 一九一七年(大正六年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 37,447 字 · 76 页
七月二十四日
七月二十五日
「そんところへびったりつくから、いやがってるんだ。」一人が膝――いかにも泥にまびれ汗の臭いの立つ――をたたいて仲間を見た。無言でうなずいた男は、笑いながら婦人をながめた。――非常に心を打たれた。杏林社のところで、如来氏に会う。皆々出立の用意にてせわし
七月二十四日(火曜)
明日立つと云うので、家中大騒ぎである。此の四五年、赤坊までつれての旅行はしたことがないので、母さまも、成井さんも、少しまごつく。夕方から持って行くおもちゃや何かを買いに白山まで行くと、近藤氏、河村氏に会う。河村氏は何だか大変生活に困って居るらしいなりをして、先ほどの落付いた態度がない。どうして居るのか分らないが、すれば出来る頭を持ちながら、種々のことから、妨げられ、また妨げて居るのは気の毒である。どんなに頭があり意志は強くても、まだ私達には指導者が必要である。
七月二十五日(水曜)
十一時の汽車で立つと云うので、送りに行く。大変あつい。電車などに乗って居る様子を見ると、Iはどうしても、頭がどうかして居る。あんなに体がきまらないで、動きもしないのにガタガタ体を揺って居るのは妙である。