轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

はなとりゅう

花と龍

火野 葦平

花と龍「読売新聞」読売新聞社、1952(昭和27)年6月20日~1953(昭和28)年5月11日<br>あとがき「花と龍(下巻)」新潮社、1953(昭和28)年7月31日<br>解説「火野葦平選集 第五巻」東京創元社、1958(昭和33)年

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 410,131 字 · 824 页

青空文庫

「今、この急場を救うてくれる者は、お前を置いてない。勝戦のおかげで、港も仕事の増える目安がついて、これから忙しゅうなるんじゃが、そこに、また、別の心配がある。吉田磯吉の勢力をバックにして、友田喜造一派は、いよいよ、これから暴れる算段をしとる。この前のパナマ丸では失敗し居ったが、この先、どんな手段で来るかも知れん。ロシヤじゃないが、港に、血の雨が降りそうにある。そうなったとき、聯合組は、今の陣容では、太刀打ち出来ん。それで、重役会議の結果、大改革をやることになったんじゃ。その席で、まっ先に、槍玉にあがったのが、永田組じゃよ。いや、永田杢次じゃ」

金五郎は、うつむいたまま、下唇を軽く噛んで、当惑しきっていた。

大庭春吉の声は、さらに、熱にあふれる。

「永田杢次を処分しなくてはならんということは、今に、はじまったことじゃない。堪忍袋の緒が切れた、というところじゃ。聯合組全体の統制上、なんとも仕方がない。玉井、もう、永田組の札を番下げにすることは、定まってしもうたことなんじゃよ」

大庭夫人が、茶道具を盆にのせて、入って来た。長火鉢に坐って、銅壺から、熱い茶を入れた。