轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
花と龍「読売新聞」読売新聞社、1952(昭和27)年6月20日~1953(昭和28)年5月11日<br>あとがき「花と龍(下巻)」新潮社、1953(昭和28)年7月31日<br>解説「火野葦平選集 第五巻」東京創元社、1958(昭和33)年
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 410,131 字 · 824 页
つべこべ、要らん差し出口たたかんで、引き下がっとる方が、お前の身のためじゃろうで」
「わたしの身のためでも、金物屋さんたちが困りなさる。どうですか? もう、ええ場所がないなら、わたしたちのところを譲ってもええから、金物屋さんの方は、勘弁してあげたら……?」
「ここと定めたら、ここでやるんじゃ。……生意気な出しゃばり野郎奴、江崎満吉を知らんとか」
そう叫ぶと、眼っかちの男は、拳をふりあげて、殴りかかって来た。金五郎が躱したので、よろめいた拍子に、石につまずいて、音を立ててたおれた。
「やり居ったな」
もう一人が喚くのと、残りの者が、金五郎に飛びかかるのと、同時だった。いうまでもなく、袋だたきにするつもりである。
しかし、金五郎は、敏捷に飛びまわって、なかなか、掴まらない。積極的に、立ち向かう気がないので、逃げてばかりいる。しかし、たまに、相手と組みあうと、かならず、江崎の子分の方が、引っくりかえるか、呻き声を立てて、伸びるかした。
金五郎は、暴漢をおさえつけておいて、口の中に、一升徳利の酒をそそぎこんだ。
素手では駄目とみて、悪漢たちは五人とも、匕首を抜いた。