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あるはいまつのどくはく
ある偃松の独白
中村 清太郎
春雪写山行「旅」1940(昭和15)年4月<br>黒部川峡谷の話「山岳 第十二年第一号」1918(大正7)年2月<br>枯木の美と怪「国立公園」1952(昭和27)年3月<br>雪山と廃道「山 二巻二号」1935(昭和10)年2月<br>七面山冬ごもりの記「山小屋」1947(昭和22)年<br>黒部川初遡行の追憶「山と渓谷」1939(昭和14)年7月<br>大雪山あれこれ「国立公園」1955(昭和30)年
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 132,905 字 · 262 页
肝心なのは、山に対する人の心なのだ。あの生き生きした自然の姿を後代に伝えるのは、特に山を知る人々の願いでなければなるまい。
自然愛好は外国にも響いた、日本人の特質とされる。現代がそれを裏切っては面目が立つまい。ただしうわべだけでなく、ましてはきちがえは困る。観光地などに、しばしばその例がある。
自然をよく見ることだ。ゆがめられていない自然を、そこに無限の意味がある。それが山だ。この小冊は、そんなことを考えている老山人の足跡である。
編集などに力を貸して下さった、盟友小野幸君の労を多とする。
花信ようやくしげき日
清太
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述懐
雲となって飛び
峯となって聳え
谷となって走り
花となって咲こう
――花となって……
人知らずとも