轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
にっき
日記
宮本 百合子
15 一九二九年(昭和四年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 79,482 字 · 160 页
そこへ赤い櫛をさした大学生も出て来、喋りつつ劇場の広間を歩くように歩いて居たら、つき当りの戸が開き片岡さんが来た。
――さ、あなたのところへお客様が来た。
そう云って大学生は傍にのいてしまったが、ひろい明るい廊下の真中で片岡さんの顔の黒いのにはびっくりした。
室へかえり、話し、二時間ばかりで片岡さんはかえった。土曜日にいよいよ出発ときまった由。自分もう一週間もしたら退院の予定だし。カルルス※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)ードへ行く金のこともあり、Yへ手紙を書いた。書いてしまうと何だか右の腰が痛いようなだるいような風だ。
昨日の朝、例によって起き歩き出すと、ひとりでに手が右の脇腹へ行く。気がつくと歩くとき押えて歩く。不安でかさばる感じがあるのだ。ゆたんぷをあてて仰臥一日臥た。そして久しぶりで обед の後午睡した。
さて今日になったが、少し悪くなった傾向。案の定肝臓も又ふくれて居る。何が原因で二ヵ月と二週間後又後戻りをしたのか不明。或は歩いたのがわるかったか? マクス曰く
――一世紀臥たきりで居るわけには行かない――
その通りだ。
湯たんぷを当て、而もその湯たんぷは身重のターニャが口のゴムをおっことして間に合わせ仕事をしてある為、必ず口を上に向けて脇腹に当て臥て居るうちに、自分の心持、又二十日ばかり前の