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にっき
日記
宮本 百合子
15 一九二九年(昭和四年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 79,482 字 · 160 页
六日
七日
コンコード八時すぎに通った時、パークの外壁にイルミネーションがつき、オベリスクをスポットライトで浮上らせ、フォンタンがとび散り、実に美しい夜の都会と感じたが、そこへ細雨がちり、かえりには十時前後、もう水もとまり灯も消えしんかんとしたコンコード。
「電気けんやくして居るなあ、はばかりと同じね」一寸つける。
夜十一時頃かえり、いい心持で自分の床に入った。
六日(日)
九時すぎ目がさめると(実によくねた。ただ金を相当沢山どっかへ落してこまった夢を見た)カーテンの間から朝日がさして居る。数日来珍らしいことだ。うれしく、いそいで窓をあけ、秋ばれの空を眺めた。ややつめたい風。澄んだ日光。自分どっか乾いた落葉をふんで歩きたくなった。
パン、茶をのみ終ったら、もうその天気はなくなり雨が降って来た。
板倉さん午後三時から。
・今日から一時間くり上げになった。二時からのところが先の三時、夕八時―が九時だった。
七日 晴(月)
始めてのところで昼食す。もうクラマールがきまってしまって、よしあしだ。が、落付くことは落付くだろう。
○フランス語
○去年八月から仕事をしなかったことを考えて恐ろしくなった。