轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

かせいのまじゅつし

火星の魔術師

蘭 郁二郎

蘭郁二郎『火星の魔術師』。同一底本的分册已合并为一书。收入:火星の魔術師、夢鬼、歪んだ夢、魔像、白金神経の少女、睡魔、地図にない島、宇宙爆撃、蝱の囁き。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 151,120 字 · 302 页

青空文庫

した地球と名づけられた電子の上の科学文化に気づくかも知れません――これ以外に、超大巨人に僕等の存在を知らせる方法がないのです。僕はこの宇宙爆撃に先行する地球自爆の方法を考えて見ます、おそらく原子破壊のエネルギーによって不可能ではないと信じます。七月二十六日附――。

八

しばらく音信が絶えていたところに突然やって来たこの村尾健治の長い手紙は、その内容でひどく木曾を愕かせた。あまり夢中になって原子爆撃による元素変換に熱中した揚句、少しどうかしてしまったのではないか、と心配になって来た。しかしその手紙の行間には少しも冗談らしいところもないし、なお悪いことには、最近やっと研究のすすめられている原子破壊によって生ずるエネルギーというものは、実に想像を絶する莫大な魔力を持っていて、この力によれば、事実この地球そのものの爆砕も決して不可能ではないということだった。

しかしなぜ又、村尾はこんな風に、極小世界と我々の世界と、それから極大世界とを混同してしまったのであろうか――。木曾は眉をしかめて、二度も三度もその村尾の手紙を読返して見た。そうして見ると、最初にさーっと読んだ時に感じたばかばかしさというものが次第に薄れて、なんだか、その底から鬼気迫るようなものをさえ感じて来た。