輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

みなもとよりとも

源頼朝

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《源頼朝(みなもとよりとも)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 306,118 字 · 613 頁

青空文庫

「何ですかじゃあないっ。おまえ達は、阿闍梨さまのお次に大人しく控えていて、ご用を承らなければいけないじゃないか」

「阿闍梨さまのお部屋へ今、都のお客さまがお見えになって、わたし達がお次にいたら、うるさいからしばらく遠くへ行っておれと仰っしゃいました。それで、みんなして遊んでたんです」

「遮那。貴さまはもう十六ではないか、稚子の中の年がしらなのに、何だそのだらしのない恰好は。襟元を直さんか」

「はい」

「阿闍梨さまに、ご内談があって退っておれと云われたら、お次から遠く隔てた廊へでも出て、控えておればよいのだ。遮那など年上のくせに、心得ぬはずはない。――お山の祭りはおまえ達のためにあるのではないぞ」

「わかりました」

叱言は、云う方も、云われるほうも、馴れ過ぎている。牛若は、稚子の仲間をふり向いて、

「あっちへ行こう」

指さして、どかどかと駈け去ろうとするとまた法師が後ろで、

「駈けたらいかんと云うのに分らんかっ。静かに歩け」

と怒った。

首をちぢめて、稚子達は、そろそろと廻廊を曲がって行った。

そこを曲がると、観音院と僧正坊の伽藍が広庭を抱いていた。

観音院の縁さきには、太い青竹が幾束も積んである。