輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
みなもとよりとも
源頼朝
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《源頼朝(みなもとよりとも)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 306,118 字 · 613 頁
一族中の大庭景親などは、もっとも平家色の濃厚な人物である。もし、佐々木兄弟の行動から、今朝の勢ぞろいの事でも嗅ぎ知ったら、これは由々しい手ちがいになる。即刻、六波羅に早打ちが飛んでいるものと考えておかなければならない。
「定綱、盛綱などは、見えておろうか」
頼朝も、気にかけていたとみえて、身支度を終ると、堂の縁近くへ坐して、人数の上を見渡しながら、傍らの義時へたずねた。
「おらぬようだ」
答えたのは、義時でなく、その父の時政であった。
「……はてな」
頼朝も、急に、気色をくもらせた。――時政の考えると同じように、彼もまた、兄弟の不参と聞いて、隣国の大きな一勢力の向背に心安からぬものを覚えたが、それ以上、
(あれ程、多年、自分へ忠実に仕えてくれた家人が、今朝の真際になって?)
と、何かしら、もう、裏切られたように、主従のあいだの信念を挫がれた心地も加わっていた。
「そういえば、どうしたものであろう」
「見えぬのか。佐々木兄弟は」
「来ておらぬが……」
「はや時刻。朝討ちの機は束の間、やがて陽も高くなろうに」
寄り集うた面々は、顧み合って、口々につぶやいた。
頼朝は、心のうちで、