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みなもとよりとも
源頼朝
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《源頼朝(みなもとよりとも)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 306,118 字 · 613 頁
文化に対する理解が浅い。
平家の治下に、これはまた、余りに逸楽すぎる末期的な生活と制度に狎れていた民衆と――武骨一点ばりで、民心の作用も、文化の本質も、よく咀嚼しない我武者の吏とのあいだに、のべつ喰いちがいが起った。反目が醸された。――平家から置き去られた民衆は、源氏へすがってみたが、たちまち、源氏からも望みを失ってしまった。
そればかりか。
洛中に充ちている北国兵は、やがて糧食や物資の不足から、暴を働きだした。
守護するはずの兵が、民家に押入って、酒を掠め、女をいじめ、食物を奪りあげて、
「何を」
ふた言めには、権力で脅しつけた。
――一方。
平家はひとたび九州へ落ちたが、この人々も、多年の生活がまだ身にしみている。ややもすれば、都が恋しい。
殊には、建礼門院をはじめ、婦人たちは一しお嘆く。
大宰府を、第二の根拠地に、とは宗盛以下の最初の決心だったが、徐々、勢力を挽回してくるにつれて、ふたたび、都へ都へと、移動して来た。――その時期の余りに早かったことはいうまでもないが、ぜひもない勢いであった。
南海、山陽の大兵を募って、本営を讃岐にうつし、屋島に安徳天皇の行宮をたて、やがて都へ攻め上ろうとしている――