輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

みなもとよりとも

源頼朝

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《源頼朝(みなもとよりとも)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 306,118 字 · 613 頁

青空文庫

一族を裏切った。

けれど、それは武門の道を踏み違えた事にはならない。たとえ一族へ弓をひいても、国家の大本へひく弓ではないからである。

義朝を始め一門の不覚は、源氏の興亡にばかり武者ぶるいして、国家の大本に思いを怠っていた事にある。敗北の因もそれと云ってよい。

清盛はそうでなかった。――晩年の行状とは人がちがっているような頭脳だった。――彼は、都の乱と聞くと、熊野の途中から引き返し、わずか五十騎ばかりで六波羅の邸に入ると、すぐ計略をめぐらして、兵乱の中から上皇と天皇の御輦を自分のほうへお迎えし奉って、その上で戦を開始した。

――何であの時、引く弓があろう。源氏といい平氏というも、私名である。ほんとの弓取の立つところは、私名の中にはない筈だ。

「自分は天地に恥じない」

頼政は、今も、そう思いながら、二十年、無言を通して来たその唇をかむのであった。

二

世の人々はまた。

(――彼が平家に随身したのは、平家の栄華に随身したのである。節義を売ったものだ。さもしい武将ではある)

という見方から今にも頼政が恩爵にあずかるであろうと、平治の乱後、清盛以下の六波羅一門が、爛漫と咲き華やぐ栄進ぶりと共に、彼へのご沙汰をも注目していたものだったが、頼政は心のうちで、