Japanische Klassiker mit Furigana
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こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
Lesen Sie 古事記物語 (こじきものがたり) von 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 96.723 Zeichen · 191 Bildschirme
それもほとんど軍勢というほどのものもくださらないのです。こんなことからおして考えてみますと、どうしても私を早く死なせようというお心持としか思われません」命はこうおっしゃって涙ながらにお立ちになろうとしました。
おんおば上は、命のそのお恨みをおやさしくおなだめになったうえ、もと神代のときに、須佐之男命が大じゃの尾の中からお拾いになった、あの貴いお宝物の御剣と、ほかに袋を一つお授けになり、まん一、急なことが起こったら、この袋の口をお解きなさい、とおおせになりました。
命はそれから尾張へおはいりになって、そこの国造の娘の美夜受媛のおうちにおとまりになりました。そして、かえりにはまた必ず立ち寄るからとお言いのこしになって、さらに東の国へお進みになり、山や川に住んでいる、荒くれ神や、そのほか天皇にお仕えしない悪者どもをいちいちお説き従えになりました。そしてまもなく相模の国へお着きになりました。
するとそこの国造が、命をお殺し申そうとたくらんで、
「あすこの野中に大きな沼がございます。その沼の中に住んでおります神が、まことに乱暴なやつで、みんな困っております」