Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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こじきものがたり

古事記物語

鈴木 三重吉

Lesen Sie 古事記物語 (こじきものがたり) von 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 96.723 Zeichen · 191 Bildschirme

Aozora Bunko

二

へ上陸しました。そして、しばらくそこに暮らしているうちに、後にはとうとうその土地の人をお嫁にもらって、そのままそこへいつくことにしました。

この天日矛の七代目の孫にあたる高額媛という人がお生み申したのが、すなわち神功皇后のお母上でいらっしゃいました。例の垂仁天皇のお言いつけによって、常世国へたちばなの実を取りに行ったあの多遅摩毛理は、日矛の五代目の孫の一人でした。

日矛はこちらへ渡って来るときに、りっぱな玉や鏡なぞの宝物を八品持って来ました。その宝物は、伊豆志の大神という名まえの神さまにしてまつられることになりました。

二

この宝物をまつった神さまに、伊豆志乙女という女神が生まれました。この女神を、いろんな神々たちがお嫁にもらおうとなさいましたが、女神はいやがって、だれのところへも行こうとはしませんでした。

その神たちの中に、秋山の下冰男という神がいました。その神が弟の春山の霞男という神に向かって、

「私はあの女神をお嫁にしようと思っても、どうしても来てくれない。どうだ、おまえならもらってみせるか」と聞きました。

「私ならわけなくもらって来ます」と弟の神は言いました。