Japanische Klassiker mit Furigana
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こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
Lesen Sie 古事記物語 (こじきものがたり) von 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 96.723 Zeichen · 191 Bildschirme
五
」
という意味をお歌いになり、そのまま大和へおひきあげになりました。
そしてお兄上のお死がいを奈良の山にお葬りになりました。
五
大雀命は、それでいよいよお父上のおおせのとおりに、若郎子皇子にお位におつきになることをおすすめになりました。
しかし皇子は、お父上のおあとはおあにいさまがお継ぎになるのがほんとうです。おあにいさまをさしおいてお位にのぼるなぞということは、私にはとてもできません。どうぞお許しくださいとおっしゃって、どこまでもお兄上の命のお顔をお立てになろうとなさいました。
しかし命は命で、いかなることがあっても、お父上のお言いつけにそむくことはできないとお言いとおしになり、長い間お二人でお互いに譲り合っていらっしゃいました。
そのときある海人が、天皇へ献上する物を持ってのぼって来ました。
その海人が、大雀命のところへ伺いますと、命は、それは若郎子皇子に奉れ、あの方が天皇でいらっしゃるとおっしゃって、お受けつけになりませんし、それではと言って皇子の方へうかがえば、それはお兄上の方へ献ぜよとおおせになりました。
海人はあっちへ行ったり、こっちへ来たり、それが二度や三度ではなかったので、とうとう行ったり来たりにくたびれて、しまいにはおんおん泣きだしてしまいました。