Japanische Klassiker mit Furigana
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こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
Lesen Sie 古事記物語 (こじきものがたり) von 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 96.723 Zeichen · 191 Bildschirme
笠沙のお宮
一
それで建御雷神は、さっそく、出雲国の多芸志という浜にりっぱな大きなお社をたてて、ちゃんと望みのとおりにまつりました。そして櫛八玉神という神を、お供えものを料理する料理人にしてつけ添えました。
すると八玉神は、うになって、海の底の土をくわえて来て、それで、いろんなお供えものをあげるかわらけをこしらえました。
それからある海草の茎で火切臼と火切杵という物をこしらえて、それをすり合わせて火を切り出して、建御雷神に向かってこう言いました。
「私が切ったこの火で、そこいらが、大空の神の御殿のお料理場のように、すすでいっぱいになるまで欠かさず火をたき、かまどの下が地の底の岩のように固くなるまで絶えず火をもやして、りょうしたちの取って来る大すずきをたくさんに料理して、大空の神の召しあがるようなりっぱなごちそうを、いつもいつもお供えいたします」と言いました。
建御雷神はそれでひとまず安心して、大空へ帰りのぼりました。そして天照大神と高皇産霊神に、すっかりこのことを、くわしく奏上いたしました。
笠沙のお宮
一
天照大神と高皇産霊神とは、あれほど乱れさわいでいた下界を、建御雷神たちが、ちゃんとこちらのものにして帰りましたので、さっそく天忍穂耳命をお召しになって、