Japanische Klassiker mit Furigana
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こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
Lesen Sie 古事記物語 (こじきものがたり) von 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 96.723 Zeichen · 191 Bildschirme
二
そのお宮の門のわきに井戸があります。井戸の上にかつらの木がおいかぶさっておりますから、その木の上にのぼって待っていらっしゃいまし。そうすると海の神の娘が見つけて、ちゃんといいようにとりはからってくれますから」と言って、力いっぱいその船を押し出してくれました。
二
命はそのままずんずん流れてお行きになりました。そうするとまったく塩椎神が言ったように、しばらくして大きな大きなお宮へお着きになりました。
命はさっそくその門のそばのかつらの木にのぼって待っておいでになりました。そうすると、まもなく、綿津見神の娘の豊玉媛のおつきの女が、玉の器を持って、かつらの木の下の井戸へ水をくみに来ました。
女は井戸の中を見ますと、人の姿がうつっているので、ふしぎに思って上を向いて見ますと、かつらの木にきれいな男の方がいらっしゃいました。
命は、その女に水をくれとお言いになりました。女は急いで玉の器にくみ入れてさしあげました。
しかし命はその水をお飲みにならないで、首にかけておいでになる飾りの玉をおほどきになって、それを口にふくんで、その玉の器の中へ吐き入れて、女にお渡しになりました。