Japanische Klassiker mit Furigana
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こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
Lesen Sie 古事記物語 (こじきものがたり) von 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 96.723 Zeichen · 191 Bildschirme
二
そうすると若日子の父と妻子たちは、
「おや」とびっくりして、その神の手足にとりすがりながら、
「まあまあおまえは生きていたのか」
「まあ、あなたは死なないでいてくださいましたか」と言って、みんなでおんおんと嬉し泣きに泣きだしました。それは高日子根神の顔や姿が天若日子にそっくりだったので、みんなは一も二もなく若日子だとばかり思ってしまったのでした。
すると高日子根神は、
「何をふざけるのだ」とまっかになって怒りだして、
「人がわざわざ悔みに来たのに、それをきたない死人などといっしょにするやつがどこにある」とどなりつけながら、長い剣を抜きはなすといっしょに、その喪屋をめちゃめちゃに切り倒し、足でぽんぽんけりちらかして、ぷんぷん怒って行ってしまいました。
そのとき妹の下照比売は、あの美しい若い神は私のおあにいさまの、これこれこういう方だということを、歌に歌って、誇りがおに若日子の父や妻子に知らせました。
二
天照大神は、そんなわけで、また神々に向かって、こんどというこんどはだれを遣わしたらよいかとご相談をなさいました。
思金神とすべての神々は、
「それではいよいよ、天安河の河上の、天の岩屋におります尾羽張神か、それでなければ、その神の子の建御雷神か、二人のうちどちらかをお遣しになるほかはございません。