Japanische Klassiker mit Furigana
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こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
Lesen Sie 古事記物語 (こじきものがたり) von 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 96.723 Zeichen · 191 Bildschirme
三
とお頼みになりました。
宿禰はかしこまって、すぐにそのことを天皇に申しあげました。
すると天皇は、まもなくお酒盛のお席へ大雀命をお召しになりました。そして、美しい髪長媛にお酒をつぐかしわの葉をお持たせになって、そのまま命におくだしになりました。
天皇はそれといっしょに、
わしが、子どもたちをつれて、
のびるをつみに通り通りする、
あの道ばたのたちばなの木は、
上の枝々は鳥に荒され、
下の枝々は人にむしられて、
中の枝にばかり花がさいている。
そのひそかな花の中に、
小さくかくれている実のような、
しとやかなこの乙女なら、
ちょうどおまえに似あっている。
さあつれて行け。
という意味をお歌に歌ってお祝いになりました。
皇子はとうから評判にも聞いていた、このきれいな人を、天皇のお許しでお妃におもらいになったお嬉しさを、同じく歌にお歌いになって、大喜びで御前をおさがりになりました。
三
この天皇の御代には、新羅の国の人がどっさり渡って来ました。武内宿禰はその人々を使って、方々に田へ水を取る池などを掘りました。
それから百済の国の王からは、おうま一頭、めうま一頭に阿知吉師という者をつけて献上し、また刀や大きな鏡なぞをも献じました。