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Japanische Klassiker mit Furigana

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こじきものがたり

古事記物語

鈴木 三重吉

Lesen Sie 古事記物語 (こじきものがたり) von 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 96.723 Zeichen · 191 Bildschirme

Aozora Bunko

どうです、それでも私は悪人ですか」と、それはそれは大いばりにおいばりになりました。そして、その勢いに乗ってお暴れだしになって、女神がお作らせになっている田の畔をこわしたり、みぞを埋めたり、しまいには女神がお初穂を召しあがる御殿へ、うんこをひりちらすというような、ひどい乱暴をなさいました。

ほかの神々は、それを見てあきれてしまって、女神に言いつけにまいりました。

しかし女神はちっともお怒りにならないで、

「何、ほっておけ。けっして悪い気でするのではない。きたないものは、酔ったまぎれに吐いたのであろう。畔やみぞをこわしたのは、せっかくの地面を、そんなみぞなぞにしておくのが惜しいからであろう」

こうおっしゃって、かえって命をかばっておあげになりました。

すると命は、ますます図に乗って、しまいには、女たちが女神のお召物を織っている、機織場の屋根を破って、その穴から、ぶちのうまの皮をはいで、血まぶれにしたのを、どしんと投げこんだりなさいました。機織女は、びっくりして遁げ惑うはずみに、おさで下腹を突いて死んでしまいました。

女神は、命のあまりの乱暴さにとうとういたたまれなくおなりになって、天の岩屋という石室の中へお隠れになりました。