Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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こじきものがたり

古事記物語

鈴木 三重吉

Lesen Sie 古事記物語 (こじきものがたり) von 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 96.723 Zeichen · 191 Bildschirme

Aozora Bunko

大国主神は、その神に向かって、

「あなたはどなたですか」とおたずねになりました。しかし、その神は口を閉じたまま名まえをあかしてくれませんでした。大国主神はご自分のお供の神たちに聞いてご覧になりましたが、みんなその神がだれだかけんとうがつきませんでした。

するとそこへひきがえるがのこのこ出て来まして、

「あの神のことは久延彦ならきっと存じておりますでしょう」と言いました。久延彦というのは山の田に立っているかかしでした。久延彦は足がきかないので、ひと足も歩くことはできませんでしたけれど、それでいて、この下界のことはなんでもすっかり知っておりました。

それで大国主神は急いでその久延彦にお聞きになりますと、

「ああ、あの神は大空においでになる神産霊神のお子さまで、少名毘古那神とおっしゃる方でございます」と答えました。大国主神はそれでさっそく、神産霊神にお伺いになりますと、神も、

「あれはたしかにわしの子だ」とおっしゃいました。そして改めて少名毘古那神に向かって、

「おまえは大国主神ときょうだいになって二人で国々を開き固めて行け」とおおせつけになりました。

大国主神は、そのお言葉に従って、少名毘古那神とお二人で、だんだんに国を作り開いておゆきになりました。