Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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こじきものがたり

古事記物語

鈴木 三重吉

Lesen Sie 古事記物語 (こじきものがたり) von 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 96.723 Zeichen · 191 Bildschirme

Aozora Bunko

「葦原の中つ国はもはやすっかり平らいだ。おまえはこれからすぐにくだって、さいしょ申しつけたように、あの国を治めてゆけ」とおっしゃいました。

命はおおせに従って、すぐに出発の用意におとりかかりになりました。するとちょうどそのときに、お妃の秋津師毘売命が男のお子さまをお生みになりました。

忍穂耳命は大神のご前へおいでになって、

「私たち二人に、世嗣の子供が生まれました。名前は日子番能邇邇芸命とつけました。中つ国へくだしますには、この子がいちばんよいかと存じます」とおっしゃいました。

それで大神は、そのお孫さまの命が大きくおなりになりますと、改めておそばへ召して、

「下界に見えるあの中つ国は、おまえの治める国であるぞ」とおっしゃいました。命は、かしこまって、

「それでは、これからすぐにくだってまいります」とおっしゃって、急いでそのお手はずをなさいました。そしてまもなく、いよいよお立ちになろうとなさいますと、ちょうど、大空のお通り道のある四つじに、だれだか一人の神が立ちはだかって、まぶしい光をきらきらと放ちながら、上は高天原までもあかあかと照らし、下は中つ国までいちめんに照り輝かせておりました。