Japanische Klassiker mit Furigana
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こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
Lesen Sie 古事記物語 (こじきものがたり) von 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 96.723 Zeichen · 191 Bildschirme
この四人のごきょうだいのうち、二番めの稲氷命は、海をこえてはるばると、常世国という遠い国へお渡りになりました。ついで三番めの若御毛沼命も、お母上のお国の、海の国へ行っておしまいになり、いちばん末の弟さまの神倭伊波礼毘古命が、高千穂の宮にいらしって、天下をお治めになりました。しかし、日向はたいへんにへんぴで、政をお聞きめすのにひどくご不便でしたので、命はいちばん上のおあにいさまの五瀬命とお二人でご相談のうえ、
「これは、もっと東の方へ移ったほうがよいであろう」とおっしゃって、軍勢を残らずめしつれて、まず筑前国に向かっておたちになりました。その途中、豊前の宇佐にお着きになりますと、その土地の宇佐都比古、宇佐都比売という二人の者が、御殿をつくってお迎え申し、てあつくおもてなしをしました。
命はそこから筑前へおはいりになりました。そして岡田宮というお宮に一年の間ご滞在になった後、さらに安芸の国へおのぼりになって、多家理宮に七年間おとどまりになり、ついで備前へお進みになって、八年の間高島宮にお住まいになりました。そしてそこからお船をつらねて、波の上を東に向かっておのぼりになりました。