Japanische Klassiker mit Furigana
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こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
Lesen Sie 古事記物語 (こじきものがたり) von 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 96.723 Zeichen · 191 Bildschirme
皇子は、いよいよ出雲にお着きになって、大神のお社におまいりになりました。
そしてまた都へお帰りになろうとなさいますと、その出雲の国をおあずかりしている、国造という、いちばん上の役人が、肥の河の中へ仮のお宮をつくり、それへ、細木を編んだ橋を渡して、その宮で、皇子を、ごちそうしておもてなし申しあげました。
そのとき川下の方には、皇子のお目を慰めるために、青葉で、作りものの山がこしらえてありました。
皇子はそれをご覧になって、
「あの川下に、山のように見えている青葉は、あれはほんとうの山ではないだろう。神主たちが大国主神のお祭りをする場所ででもあるのか」と突然こうお聞きになりました。
お供の曙立王や兎上王たちは、皇子がふいにおものをおっしゃれるようになったので、びっくりして喜んで、すぐに早うまのお使いを立てて、そのことを天皇にお知らせ申しました。
皇子はそれからほかのお宮へお移りになって、肥長媛という人をお妃におもらいになりました。
ところがあとでご覧になりますと、それはへびが女になって出て来たのだとわかりました。皇子はびっくりなすって、みんなとごいっしょに船に乗ってお逃げになりました。