Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 58.758 Zeichen · 118 Bildschirme

Aozora Bunko

七月七日

食堂にあるピアノひどい。音符がちっとも鳴らない。それに自分は練習がなくて指に力がないから猶ひどい。

夜の茶のときアンナ・カレニナの話が出て、女達が皆保守主義で、却って隣室のクリクリ坊主のエンジェニェール〔エンジニア〕が急進論なのは(結婚について)面白い。

〔欄外に〕

○家の食堂、カーテンは白地に大きな花模様あるオールクローズのカーテン、きれいな桃色に斑入りのゼラニアムが卓子の上にのって居る。

自分の部屋には赤い小さいスタンドがある。Yの室はひどい。

七月七日(土曜)

降るみ、降らずみなり。この頃よい天気というものがないようだ。夕方、湖で水泳競争があるから見ようというので、リディア・コンスタンチェヴナ、夫である鉄道の技師(プロフェッサー)と鼻白きニーナと、赤十字のドクトル(爺さん、太い。カーキ色のつめ襟服、妻、歯医者。心臓病。やっぱり大きい。鼠色のスウェターを着て、赤いような髪を古風な庇に出して居る)などで我等も出かけた。天気が不定で、水泳なし。散歩した。

ニーナ、エンジェネールに持ちかけて居る。エンジェネールもう大分傾いて(浮気心だけだが)居る。散歩のときも何ぞというと二人きり先に立ったり後になったりする。