Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 58.758 Zeichen · 118 Bildschirme

Aozora Bunko

三月二十日

三月二十二日

三月二十三日

錠がこわれて、開かない。椅子をYがかりてその上に立たせて、私に部屋をのぞかせた。百二十五留だ。

夜、ガウズネルが来た。話す。いつもゆっくり話す。十二時近くなった。

三月二十日(火曜)

ジョン・リードの、「世界を震駭させた十日間」をよみ始む。まだまだむずかしい。自分の力にあまる。然し面白いことは面白し。いろいろ感ず。

ケレンスキー一派が何故失墜したか、原因の心理的なものがイディオロギーの他にあることを感ず。勿論彼等がインテリゲンチャ、ブルジョア的であったのが、第一原因だが、その原因によって、結果的にあらわれたのは、一時政府の優柔不断だ。彼等は柔かった。絶えず揺れて居た。ボルシェビキが革命を成功させ得たのは、イディオロギーと、彼等の堅さにあった。この堅さの必要がどこから生ずるかというと、民族性から。――民族性に、日本のような揚げ蓋がないから。日本のアゲ蓋の一つを人情と云い、一を常識という。

三月二十二日(木曜)

桜の園の印象と、Yの翻訳について書いた「シナノイ書店のベンチ」終る。一九枚、文春。

三月二十三日(金曜)

クワルティラ、いよいよすっかりきまった。