Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 58.758 Zeichen · 118 Bildschirme

Aozora Bunko

三月九日

三月十一日

三月九日(金曜)

今日は、ビクトーリア・ゲンリホブナと家を見に行く。始めペトロフカの角、美顔術師、家が変に湯気があるようで、白粉くさいみたいで駄目。それから、ニキートスキエ・ボロータ〔ゲルツェン通りの端の地名〕の近くで、アンナ・サモロブナのところを見た。平家で、さっぱりして居て、なかなかいい。こぎれいで、もうきめてもよい位に思った。が、まだ見ようというので、アルバートにゆく。うんと歩いて、歩いて、足の平がいたい位あるいた。が、二つともここは駄目。沢山ある。いいのがない。外につとめに出るのなら何でもよいが、家に居るのでこまる。へとへとになってかえって、御馳走になり、直き家へかえって二人ともねてしまった。

三月十一日(日曜)

ガウズネルと、六時頃ベラ・イムベルの家へ行く。あいにく父病気、彼女いそがしい。然し、心持わるくない人だ。すっきりしたところあり、作品の感じがあって面白い。

フランス風な色彩だ。

ジェリンスキーが居て、いろいろ話し、秋、アメリカへ行きたいという話。アメリカに彼が興味をもつのは、アメリカが、カウボーイの時代から、金を儲けた時代を経て、今、新しいインテリゲンチャをつくりつつある、その明るさ、活動的さ、人生にプラクティカルにぶつかって行くテクニック、そういうものに興味があるらしい。