Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 58.758 Zeichen · 118 Bildschirme
十二月四日
この鴎の中から、然し、三人姉妹、桜の園が生成し(このチャイカ〔「かもめ」〕のうちに、皆タイプとテーマの断片がある)たという点明らかに分って面白い。
〔欄外に〕
○チャイカはチェホフの人生に対する態度の一面を深く現して居る。――人生の齟齬ということを。愛する者は他の者を愛す。(この戯曲は恋愛に於ていたちごっこに齟齬して居る)人生に対するイリュージョンは破れる。チャイカで齟齬の深きプンクト〔点〕を捕えたチェホフは、三人姉妹、桜の園で同じプンクトを戯曲の中心にはしながら、新しい生活、甦る生活力を見出して居る。チャイカでは、齟齬しつつ人生は流れる――被動的な結果で、生活者の意志はまだ表に出るまで生育して居ない。
十二月四日(火曜)
○芝居を見つつ自分いろいろ感じた。両親にとって、英男の死んだことはどんなに大なる齟齬であろう。この齟齬の感は強烈なものであろうと思う。自分にとってもそうだ。人生の不幸は、・何でもない齟齬からだけ生ずる。
*自分の生活に深き齟齬を与えられたとき、人はどうするか、この齟齬に満ちた人生に於ける真実というものを発見しずには生きられぬ。ソゴに満ちつつ実在する人生の根強い力、どこに真実はあるか。