Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 58.758 Zeichen · 118 Bildschirme
一月七日
ニキーチナ夫人の店へよって、ゲラシモフの詩集 1924 出版と、ノビコフ・プリボーイの短篇集を買った。
○夜七時よりボズネシェンスキーを訪ね、ブハーリンの父という人と二人で、狭い、ひどい部屋に暮している。陳淑型という夫人。支那の女の人に会って珍しく愉快であった。支那の女特有の、日本に対する狭い反感を現わさないし、学問があるから。ボズネシェンスキー会があると云って中座した。十時すぎかえる。秋田さん達、四階に越して来た。レーニングラッドのВОКСの人来、おそくまで喋る。ベロ・ロシア〔白ロシア〕の人、愉快で、日本ビイキで、good-hearted なり。
一月七日(土曜)
朝十二時頃よりクレムリンの中の歴史博物館へ行ったが、ブブノワ女史の紹介して呉れた人居ず。そのままクレムリンをずっと見ながら抜けて、モスクワ河を彼方岸へ出て、エハガキにあるような位置から、クレムリンを眺めた。実によし。クレムリンの持って居る色彩。――岱赭色、古びた緑金色。ちょっとはなれて右手にあるボリス・ゴドノフの寺院のビザンチンのドーム――皆日本人がいつからか知って居る色だ。その色が、マテリアルの重みを加えて、古び、かっちりと建っているから何か日本人の胸に迫る美、懐しさがあるのが面白い。