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Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 58.758 Zeichen · 118 Bildschirme

Aozora Bunko

十月十九日

かえりに白鷲を見る。カチャロフ、メイエルホリドが出演して居る。モスクビンの生れた人間的人気がある。が、筋大したものでなし、カチャロフでなくてならないというのでないのにカチャロフをつかうのは何故か?

〔欄外に〕

自分この? にはこの頃感じることあり。これまでのキノ個人なし。レーニングラードのソブキノの我息子で主人公をピカ一にさせた傾向ここにも現れて居るのではないか。然し自分はこの傾向にはプロチフ〔反対〕だ。何故なら、キノとしてキノ芸術の上から云っただけでも、これは назад〔後退〕だから。

十月十九日(金曜)

○八月三日夜、デートスコエ・セローで英男の死んだ電報を受けとったとき、自分実に悲しき憤りに似た心持を感じ、畜生! と思った。腹が立ち、涙出でず。

○あと、段々苦しくあの英ぼこがそのように苦しく、やりきれながって死んだのかと、特に小学一年になったときのあどけなき写真を思い出し、涙止らず。

自分、まあ少しはものの足しになる存在と思って居たが、弟一人の力にさえならなかったか、自分のニェ・ガジッツアー〔役立たずの意〕の感に苦しむ。この苦しみは深く、自分は幾度彼を御馳走してやったかということまで数えるような恋しい心持になった。