Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 79.482 Zeichen · 160 Bildschirme
二月二十五日
そこにアスパラガスの鉢は房々した細い叢葉の悉くを爽やかな日光に照らされ、宛然、生をよろこぶように新芽をのばして居る。美しいみものだ。自分の心の中にも動きたいのぞみが起る。起きたい。仕事をしたい。もう直き終るモスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)のモローズの雪に凍った街々を歩きたい。来年の冬、自分は雪のモスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)を見ることはないであろう。眼から、髪の毛から、手肢の皮膚から、わがモスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)を吸い込みたい。この慾望は性慾に似たものだ。
外気は〇・二十度でも、早春が雪の下から感じられる。
昨夜、窓のカーテンのすき間から月の光が寝て居る自分の毛布の上にさした。
――○――
死ぬかもしれぬという心持のとき人間が扉わくの三段になったくりにさえ感じる愛。古田大次郎のあの心持に対する理解。
二月二十五日
○今日からソヴェートの選挙、十五日間つづく。
○夜、青年が、旗や提灯をつけて行列した。
○各工場、病院各※(二の字点、1-2-22)で делегат〔代議員〕とを出す、箇人勝手ではない。