Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 79.482 Zeichen · 160 Bildschirme
十四日
そこは孤児院らしい。入口のコンクリートの狭い内庭に台を出して、おそろいの灰色木綿の上っぱりを着た十一二の娘が二人洗濯をして居る。
各階に五つずつ窓が開いて居る。
巴里の街上風景が非常に絵画的色彩にとむ理由の一つは、種々雑多な高低をもつ屋根屋根の面白さと、外壁が光沢なき灰白色のせいだ。たとえば我等の窓からマロニエの梢越しに見える景色、単純に開いた窓に赤いカーテンがかかって居る。青い植物の鉢がある。小さいカーペットがその横の手摺にかけてある。印象にのこる色彩だ。艶ない灰白色の壁は風雨によって自然に出来た濃淡の上に、不思議な力でどんなこまかい色をも浮上らせ引立たせる役に立つのだ。
十四日
Y、奥歯の金冠の下がくさったのでとったら、あと痛んでやりきれながる。殆ど一日うちに居て type writing のけいこをして居る。おなかがすいたので、字引を見て買いものにゆく。
フォマージュ〔チーズ〕六コ入 4 F40
クッキー 125G 3.55
レタス一つ(上) .75
玉子 二 (上) 1.70
チェリー キロ 400
大ビンミネラル 2.30
塩 一包 1.00