Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 79.482 Zeichen · 160 Bildschirme
四月十一日
避にんせよ、アボルトはミニマムにせよ。
今日もや、紫の小さい花、買って来てくれた。
四月十一日
髪がひどくのびて居る。これをかるに大学の近所へ出かけなければならぬ。Yと馬車へのっかって出かける。案外ゆれず。自分髪を苅らせて居る間、Y本屋。それからモストルグへYが目をつけたという石を見に行って、これは買わず、小さいYのピンと紫ジェムを買う。
大使館へまわり、病気中の御礼を云って家へかえり、門に馬車が止ると同時にそこを入って行く藤塚さんの後姿が見えた。多くの日本人の通り彼もなかなかの猫背だ。
Yほーら叱られるよ、大事にして下さいって自分のあずかりものみたいに云ってたから。
こちらは上へ登ろうとする階子口で一旦降りて来た藤塚さんに出くわす
――やあ
――今後姿を見たのよ
――大丈夫ですか、急に動かれん方がいいじゃないですか
――髪をかって来ただけ
藤塚さんこの間病院でとった写真もって来てくれた。技師新米故やっと一枚だけ。それでも記念になって面白い。Y曰く
――この顔、誰かに似て居るな
暫く考え
――ああわかった、わかった、李王世子。
自分本当に李王世子に似て居るのだ。