Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 79.482 Zeichen · 160 Bildschirme
四月十四日
○今日はかみそりをつかったから、石鹸ブラッシも机の上に立って居る。
体をうごかすと、その四本の脚までぶらぶらする椅子の上に、ヴォルガ河岸の村でかった白ショールをしいて、Yはプーシュキンの詩、チュッチェルの詩、ヤンバだとか何だとか勉強をするのだ。
四月十四日(日)
目がさめるとフロ場でカンカンカン、ガスをなおして居る。自分もう起きたい。でも風呂場へ入れないから待って居て、二人が朝食をしたのは十二時すぎ。いやだった。
自分、ジョン・リードのつづき。四時頃二人で аптека〔薬局〕までエセントキ買いに出かける。
春らしい日曜日で人々は乾いた歩道の上をガローシなしでたのしそうに歩いた。坂の上から春の水がどんどん渦巻いて流れ下りて来る。乗合自動車が、その水の渦巻の数倍の速力で車輪をころがしつつ同じ坂の上からころがって来た。
○春帽をかぶって居る女が目につき出した。
この頃枝ごと売って居る黄色い花、今日通りすがりに男が、ミモサお買いなさい、と云うのを聴いた。ミモサとはこういう花であったのか。
昔、東京堂の前あたりにミモサという文具店があった。父四十代、自分をつれて夜ミモサによった。