Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 61.953 Zeichen · 124 Bildschirme
若し、人が一人でも其人を真実に愛して居るものを身辺に持って居れば、決して知られずに自殺などをすることは不可能なものなのだ。愛の力は大きい、何よりも大きい、生だ。
愛のことについての一反省。
○国男のことについて、母上は非常に心配されて居る。痛わしい。然し、自分の心に考えの多くを遺した一つの言葉がある。それは、「若し国男が、万一何事かあった時、私が、あれもしてやらなかった、此もしてやらなかったとあとで後悔するのは苦しい。其だから、自分の心の満足のため、するだけのことはしたのだという安らかさを得るために、オートバイも苦しくても買ってやろうと決めた。」
此はどう云うことに成るのだろう。自分には単なる利己とは勿論考えられない。自分が、アメリカから、母上の為に帰ろうと定めた時も、自分が思う丈の親切もせず、手助けすれば助かったかもしれないと思うと堪らないから、帰った方がいいときめたのだ。自分と云うものへの満足のためか、又は、愛するものを其那風にあつかったと云う、愛に対しての苦みを妨ぐためか、又は人間はそう云う一種の自己満足のためにさえも他に対して愛を行うべき、愛の広汎な、微妙な要求を持って居るのか。