Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 61.953 Zeichen · 124 Bildschirme
十一月十七日
十一月十八日
三時頃になると、もう部屋にはちっとも暖みのない夕日、斜光が照り込むようになる。秋のくれ、冬の始め、早く午後の日がすがれ太陽はキラキラして居るのだけれども、何処となく、肌にしみる寒気が感ぜられるのは、特別である。
きのう、三越、文房堂、その他で、クリスマスの買物を調える。二十円ばかり。沢山の人に、めいめいよろこびそうなものを買ってやりたく思う。なかなかそう出来ないから却って其那風に希うのだろう。来月の二十五日昼に皆を呼びそれをあけることにする。Aに、それまでに Persian リテラチューアを買いたい。何処からか早く金をよこさないかな。
「南路」(二)を書く。無理をし、疲れてはつまらないから、少しずつ。体がなおればもっと出来よう。女性が月経時に脳力を自然に弱らせられるのは、自分にとっては辛い。
ゲーテ「イタリー紀行」。あんなに充分な心と智とをもって、ああ云う旅行がして見たい。一年の予定で種々な人に会い、社会問題の研究もしたいと云う現代人の心持よりは、如何程うまみがあるか。
十一月十八日(金曜)曇
作をする時、段々対照が自分のものになり、書きなれて来た頃、いやにならない程度で、一区切り一区切りと書き進め乍ら、それにやや関係のある種々なものを読みながら行くことは、実に愉快なことだ。