Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 61.953 Zeichen · 124 Bildschirme
二月二十四日
二月二十六日
二月二十七日
思わぬ処に、思いがけない美しい樹立を見出したりする。字に表された場合のような概念を持ったのではないのだ。自らが溶け、透明、曇りなさが、自らが耀き、自らが得も云われぬ生に充ち溢れてその無限、愛、よろこびで人をインスパイアするのである。
二月二十四日(木曜)
春の雪、寒の雪のように、しんしんと淡く密に降り積むのではない。
しとしとと柔かく、大まかに落ちて来るのだ。
どんな平らなところに降っても、こまやかな凹凸があり、風の吹き廻しでさほどたまらなかった場所は、ほの白いかたまりが散って――雪の白さや冷たさより、却って春の芽ぐんだ大地の黒さと暖かさとを思わせる。
寒中の雪は、厳く、生気が無い。けれども春の雪は、その到らぬところ、鹿の子まだらのところに寒中の雪の持たない醜さと同時に、人の心にうれしく触れる愛らしさがあるのである。
二月二十六日(土曜)
ものを書く場合、「黄銅時代」の始めのように余り、臆病に成っては駄目だと云うことに悟がついた。
熱がある時、グングン書いて行って、一寸変だなと思った時にその処をなおせばよいのだ。
勢をそいでこねると、只くさる。
二月二十七日(日曜)