Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 61.953 Zeichen · 124 Bildschirme
四月五日
四月六日
それかと云って、それを知らない、見ない振をして居る、あいまい、ずるさ、いいかげんがない。
自分の愛は真剣だ。彼のすみずみまでを自分の理想的なものに変身させずには居られない気がする。又そうして鞭撻して、緊張した生を送らなければ不安でたまらなくなる。
彼に期待する自分は誤って居るのか? 然して愛は無限の期待と信任とではないか? 期待と信認とは決して、現状の承認のみに終りはしない。あらゆるよさを希願するのだ。そのよさの目安の異ったときは?
四月五日(火曜)
常に理想を彼方に置いて、それでことごとを批評して行く態度と、とにかく事実として今日やった丈のことを自分のつくしたベストとして承認し、理想へ、一時に人間が到達することは出来ないものだと云って安じられる心持とは大きな差を持って居ると思う。
彼は、理想の存在を知って居る。が理想家ではない。彼の献身は、理想より情の脆さから来るものではないか?
此の自分と彼との差を、自分は如何う調和、処理したらよいのか? 自分が包みきる丈大きくなるほかないだろう。
四月六日(水曜)
自分達の家庭生活には、理屈も何もないふざけや、うちとけや、仕合わせのうっとりとした楽しみほか共有出来ないのだ。