Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 61.953 Zeichen · 124 Bildschirme
七月二十五日
八月五日
八月七日
をよむ。
ミーレーの祖母の宗教的感激が、如何に深甚なものであったかと思うと、我々の背後にそのような霊感的遺伝のないことを深く思わずには居られない。
ロシアの農民に対する愛、農民が人生に持つ、深い抑制した内に深まった愛を真実に経験せず、英国人、あめりか人の、深い宗教的熱意、慧明にも関与しない我々日本人は、何を、人格的光明の背景として持って居るのか、只、美しき模様の如く? 頭と心とを抜き、情意で流れて行くのか? 文学者の中に、深く汎人間的な感激を蔵して居る人の少いのは私はいやでも其処まで考えさせる。
人情、と云うものの価値が、日本では独特なものになって居るのではないか。
「我に叛く」の筋書をつくる。
七月二十五日(月曜)
「我に叛く」を書き始める。
八月五日(金曜)
一夫さんが西津(県内の若狭よりの海岸)の小学校に行く辞令をもらって、天下我ことなれりと云った風で居るのを見ると、淋しい。
たった二十歳の青年が、すっかり安じ、弱い嫂を顎使して居るのを見ると、いやだ。小さい人間には何と云うなり易いことか。
八月七日(日曜)
村から少し北に、次郎丸と云う村がある。姉さんの実家のある処だ。