Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 61.953 Zeichen · 124 Bildschirme
(二)やはり、同じ理由で来ると、丁度其辺に、大勢坊主が燃き火をしてがやがや話して居る。何事だろうと思って行って見ると、動いて彼方で又がやがや云って居る。あとには火をもした模様も何もない。
(三)最も面白いの。
子供で、草刈に仲間と出かけた。天気がよい。あの平の処から見ると、村々が平らに眺められる。子供達は、草刈はそっちのけで、すもうをとり始めた。
すると、山の上から一人の坊さんが来た。普通の坊さんだ。相撲をとるのを見て、俺と相撲をとらんかと云う。が、何だか、思いがけない時に出て来たので、気味が悪い。おじおじして自分達が□すのもやめになる。――彼方も黙って居る。此方も黙って居る。――と、坊さんが木の葉をとってなげ始めた。軽い木の葉、それがビュービュー鳴って飛んで行くのを見ると、子供等は思わず、はっと胸を打たれた。坊主の顔を見た。そして、いきなり、によも何も放り出して、いのちからがら逃げ出した。「ころぶもんもありゃあ、這くるものもあり、いやはや散々じゃったが、せどの仁助どんばっかりゃあ、胆のすわった子供だったと見えて、ちゃんと、によを拾って逃げたこっちゃ」