Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 61.953 Zeichen · 124 Bildschirme
八月十一日
八月十二日
八月十一日(木曜)
寺が中心になって居ること驚べし。
月に二回、おこう、と云うのがある。主人又は老人が、お膳を持って、朝寺に出かけ、そこで皆御飯をたべ、すんでから、お説教を聞いて来る。
さほど深い感激でこれをするでもないだろうが、とにかくお祭りはよくする。
何処でも相当な処では、一間から、二間の仏壇が、白い襖がたって、床の間の傍にある。中に大きな大きな金ぴかの、親鸞上人の一代記を小さい人形でかざりつけたような仏壇が入って居るのだ。
或子供がよく一人で留守をさせられるので気味が悪くないかと云ったら、仏様がうらと一緒にいらっしゃると云った。
八月十二日(金曜)
村は、古風で、細い道が通り、太郎丸、新保、その他の字に分れ、一つを村々と云って居る。
福井の方から来ると縦に、――東から西に小流れのある道が、二條か三條通り、南北に、もっと狭い道が、二つ三つ通って居る。村は、桑野のように┌な形ではなく、あんなに wild ではなく、全く京都風である。
ああ云う風に北町、南町などと云うのもない。
私は貧乏でも、きたなくても桑野の方が、通りのひろい、風景のよさ、open plane なところがすきだ。