Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 61.953 Zeichen · 124 Bildschirme
九月十七日
そう云う先入主で読み、又一つ一つのことを、自分にのみあてはめて考えようとされては、快く読める筈はなし、又私が生活の中で印象されたすべてのことが、どんな結果を与えるのか自ら分らない彼女には、普通の人と同様に、小説は小説、生活は生活と云う一つの溝があるべきだと思って居られるのだろうか。自分は、自分の生きる世界と、彼女の生きる生活との差、性格の差、評価の差等を涙をこぼし乍ら話し、六時頃帰る時には、彼女の気分もしずまって来た。やはり親子だと思う。何故相互の結局目的とする処に目をつけ信じて進んで行けないのだろう。
子によって生きる親は気の毒だ。
九月十七日(土曜)
午前中、国男さんとオートバイで、帝劇に行き、オペラの(カルメン)切符を二つ買って来る。
午後から、久し振りで電気館に活動を見る。朝新聞で、クロイツェルソナタとアテネ夜話とか云うのをすると云うのを見て、クロイツェルを見るのが主で行ったのだ。
が、それは、原作をまるでもじり、随分通俗にしてある。
失望した。
アテネ夜話と云うのは、舞台面も美しく、大がかりだが、少しセンチメンタルすぎて、面白いと云う程迄には行かない。