Japanische Klassiker mit Furigana
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かいていたいりく
海底大陸
海野 十三
Lesen Sie 海底大陸 (かいていたいりく) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 89.400 Zeichen · 179 Bildschirme
窓という窓はピシャンとしめて、外界からの交通が出来ないようにした。
「これでいい。とうぶんこうして、籠城したままで善後策を考えるんだ」
クーパーは、どっかと廻転椅子の上にこしをおろした。眼は見えぬながら、心眼というものを開いて物を見ようと思った。
さっき、たばこに火をつけようとしたとき、ギャッと奇声をあげ、ピチャピチャと足音をたてて逃げだしたのは何物だったろう。それから、テーブルの上に残った、ねばねばした悪臭のある粘液も、あの怪しい何者かに関係があるように思う。いったい何者なんだろう。人間か、それとも獣か?
とにかくかれは、これまでにあったことのないようなふしぎな難所にとじこめられているのを知った。かればかりではない。五千人に近い人間をのせた巨船クイーン・メリー号ごと、そういう難所にとじこめられてしまったのだ。
いったい、ここはどこであろうか?
そういうことを考えると、かれはにわかに頭が痛くなるのであった。なにしろ、クイーン・メリー号は海上を航海していたのだ。それが、今は海のない地点にきているのだ。海はないがスクリューはまわっているというから、船は何物の上にか浮かんでいるのであろう。