Japanische Klassiker mit Furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme
こちらでは、ひとりの警官が、うまくそれをうけて、すばやく板の橋をかけることができました。
三人の警官はその板をわたって、明智といっしょになり、それからまた、懐中電灯をふりてらして、トンネルの中をすすむのです。
そんなことで、てまどったので、あいては遠くへ逃げてしまったのではないかと、心配しましたが、見ると、怪人はまだ電灯の光のとどくあたりを、フラフラと歩いています。逃げられるのを、わざと逃げないで、こちらをからかっているような、あんばいなのです。
いそいで、そのほうへ近づいて行きますと、トンネルの枝道になっているところに、さしかかりました。この地下道は一本道ではなくて、どこかへわかれているのです。しかし、怪人は枝道のほうへは、まがらず、まっすぐ歩いて行きます。
やがて、向こうにポーッと、うすい光が見えてきました。どうやら、トンネルのつきあたりに、部屋のようになったところがあるらしく、その部屋の中に、うすぐらい電灯がついているようです。
怪人はマントをヒラヒラさせながら、その光の中へはいりました。やっぱり、こちらをからかっているのか、まるで、よっぱらいのような、フラフラした歩きかたです。