Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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とらのきば

虎の牙/透明怪人

江戸川 乱歩

Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme

Aozora Bunko

警官たちも、そのあとにしたがいます。すると、まもなく、トンネルはいきどまりになって、そこにまた直立の鉄ばしごが立っていました。

かまわず、そのはしごをのぼって行きますと、頂上に石のふたのようなものがしまっています。明智はそれを力まかせに、おしてみました。べつにかぎはかけていないとみえて、石のふたはすこしずつひらいていきます。

やがて、石のふたをとりのけて、四人は穴をはいだしましたが、そこはやはり部屋の中で、一方に小さな窓があり、かすかな光がさしこんでいます。そとは、明かるい月夜なのです。

見ると、そこは、例の三階の円塔の一階らしく思われました。まるい部屋のまん中に、カタツムリのカラのように、グルグルまわりながらのぼる、ラセン階段がボンヤリと見えています。

明智探偵は懐中電灯で、塔への出入り口のドアをさがし、そのそばへよって、しらべてみました。

「オヤ、このドアは中から、かけがねが、かかっている。すると、あいつは、塔の上へのぼったんだな。そのほかに行くところはない。」

いきどまりの塔の上へ逃げるなんて、なんだかへんではありませんか。しかし、あいてはえたいのしれない怪物です。