Japanische Klassiker mit Furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme
少年尾行隊
エアー・コンプレッサーなら、この人形をふくらますくらい、またたくうちですからね。」
「フーン、じつに、手数のかかるいたずらをやったものですね。こんどの事件は、さいしょから、そうだったが、あいつは魔術のうでまえを、見せびらかしたくて、しかたがないのですね。わたしは、こんなへんてこな犯人ははじめてですよ。」
「そうです。あいつは、こんどはほかになんの目的もなかったのです。ただ、ぼくをこまらせて、それ見ろと笑いたかったのですね。ところが、すっかりぼくにうらをかかれてしまった。この勝負もまた、あいつの負けですよ。ハハ……、考えてみると、なんだか、かわいそうですね。」
明智探偵は、ゆかいそうに笑いましたが、そんなふうに安心してしまってもいいのでしょうか。怪人のほうには、まだまだ奥の手がのこっていたのではないでしょうか。
少年尾行隊
それから、いよいよ怪屋の中を捜索して、二十面相をさがしだすことになり、明智探偵と警部補と、警官たちの一隊は、怪屋の正面にやってきました。
正面の入り口の石段の両方に、ふたりの警官が見はりをつとめています。
「べつに、かわったことはなかったかね。